ストーカーに関する法律
ストーカー規制法以外にも、ストーカー被害に関する法律があるのです。
これらの法律が適用されることを知っているとストーカー被害にあったときあなたを法律が助けてくれるかもしれません。
例えばストーカー被害の中の迷惑な面会や交際の申込みが度を越して「会わないと殺す」などと脅迫めいた言葉を言われた場合。
「脅迫罪」に該当することがあります。
法律上でいう「脅迫」とは言葉や動作で相手の財産や体や名誉に危害を加えたり自由を奪ったりすることです。
ストーカーに電話やFAX、メールなどで暴言を吐かれたら録音しておきましょう。
証拠として警察へ提出することができます。
脅迫罪が成立すると、2年以下の懲役あるいは30万円以下の罰金に処せられます。
ストーカー行為が原因で被害者がうつ病やノイローゼなどの病気になって通院している場合。
「傷害罪」に該当することがあります。
傷害罪とは身体的に傷つけられただけではなく、精神的にダメージを受けた場合でも成立するのです。
ストーカーが毎日つけまわしたり、無言電話をかけてきたり、死骸やゴミなどを送りつけてきたりしたことが原因で被害者が精神に支障をきたしてしまうと、傷害罪が成立します。
傷害罪が成立すると、10年以下の懲役あるいは30万円以下の罰金に処せられます。
この場合は通院している病院から診断書をもらって警察へ提出します。
ストーカーに暴力を振るわれた場合、あるいは髪の毛を切られた場合などは「暴行罪」に該当します。
暴行罪が成立すると、2年以下の懲役あるいは30万円以下の罰金に処せられます。
面識のない相手がストーカーを行っている場合は特に、対象者の個人情報を得ようとポストから郵便物を盗む、ゴミをあさるなどして情報を盗んでいきます。
勝手に郵便物を開けてとられたり、車にいたずらをしたり、窓ガラスを割ったりした場合は「器物損壊罪」に該当することがあります。
他人の持ち物を勝手に壊したり傷つけたりすると罪になり、罰せられるのです。
器物損壊罪が成立すると、3年以下の懲役あるいは30万円以下の罰金に処せられます。
このようなことがあった場合は、現状の写真を撮るなどして証拠を残しておく必要があります。
ストーカーが対象者が留守の間に、自宅に勝手に侵入したり、部屋からものを盗んだりした場合、特に恋愛関係や元婚姻関係にあった場合は合鍵を持っているので侵入しやすくなります。
このような場合は「住居侵入罪」に該当します。
その人の家の庭にいるだけでも侵入罪が適用されるのです。
住居侵入罪が成立すると、3年以下の懲役あるいは10万円以下の罰金に処せられます。
ストーカーが痴漢のような行為をした場合、例えばすれ違ったときに胸やお尻を突然触ったとか電車の中で触られたという場合は、「強制わいせつ罪」に該当します。
強制わいせつ罪が成立すると、6ヶ月以上7年以下の懲役に処せられます。
自宅に頻繁に電話してくるだけではなく、会社に業務時間中に頻繁に電話がかかってきて仕事にならなかった場合。
「業務妨害罪」に該当することがあります。
ここでいう「業務」は、社会生活において反復継続して行っている事業のことを指します。
業務妨害罪が成立すると、3年以下の懲役あるいは50万円以下の罰金に処せられます。
さらにひどくなるとストーカーは誘拐まがいのことまで犯します。
ストーカーは見ているだけでは飽き足らずに対象者を拉致して部屋などに監禁してしまうことがあります。
これは当然「逮捕監禁罪」に該当します。
ここでいう「逮捕」とは、相手の行動の自由を奪ってしまうことであり、「監禁」とはある一定の区域から外に出られなくすることを言います。
逮捕監禁罪が成立すると、3ヶ月以上5年以下の懲役に処せられます。
近年はインターネットの普及によりインターネット上で中傷や名誉を傷つける「ネットストーカー」が増えています。
ネットストーカーによってインターネット上の不特定多数の人が閲覧する掲示板やチャット上などで、個人のことを中傷するような記事や文章が書き込まれていることがあります。
あるいは会社などの公共の場で怪文書をメールや書面で流した場合には、「名誉毀損罪」に該当することがあります。
名誉毀損とはたとえそれが事実ではなくても、内容の真実性には全く関係なくうその情報でも処罰の対象となるのです。
名誉毀損罪が成立すると、3年以下の懲役あるいは禁錮、50万円以下の罰金に処せられます。
ストーカーに対抗する方法はストーカー規制法に則って警察に告訴するだけだとは思っていないでしょうか。
ストーカーが起こす行動は様々な法律に違反して罪を犯している可能性が高いのです。
ですから、その日に起こった出来事をきちんとメモして日時と共に状況を残しておくと罪を判断して裁きやすくなります。
いざというときのためにストーカーにつながる様々な法律があることを知っておいてください。